色々と聞き取りや、バイタルチェックが始まる。
「あは、バカやってしまった。」ゼーゼーゼー
「夜、ヘリが飛んでるのが見えてさ、、、」感極まる。
母「バカやね、これは気付きよ、」
あとは、海上保安庁の方や消防の方が集まり、病院の受け入れ先を探して
ドクターヘリに乗り、ヘリポートから救急車に乗り換え病院に搬送されていったのである。
ドクターヘリに上がる時は、海上保安庁の方に抱きかかえられて、上空のヘリに乗り込んだのだったが
普通なら高所で怖いところかも知れないが、全く恐怖感はなくヘリが上下してフワフワっとする感じが気持ちよかった。
プロペラがギリギリまで近づいてくると巻き込まれたらみじん切りだなと少し頭をかすめたが、不安感を与えない絶対的な安心感を生み出してくれていた
海上保安庁の方は、やはり並みじゃないと思う。男のおれでもカッコ良かった。多分女性ならすぐ惚れるだろう。
病院と救急車のやり取りが聞こえたが、やはり骨折しているようだった。
あとから分かった診断結果は、「左腓骨遠位端骨折、右母趾基節骨骨折」
人間、死の危機に直面し、本気で死ぬ気でやると何でも出来るのである。ただ、もうこんな経験はしたくない。
参考になる状況になっては困るのだが、これを戒めとして、教訓として、もしこれを見た人の危機回避の一助になればと思いここに書き残す。
失ったもの
・コルトスナイパーS1000H
・スフェロス8000HG
・ギャラクシーS9+
・たもの柄
・ライトの電池ケース
以上、15万円弱
身に染みた事
・ポケットに入れた物は必ずチェック、チャックは端に寄せる。
・足首まである磯靴必須。
・長袖長ズボン必須。
・初めての場所は、出入り口が分かるように一度振り返る。ケミホタルなどを置いて目印を付ける。
・台風後などは、ツルなどがうじゃうじゃと散乱してうっそうとしている。
・山道を経由する磯は、鉈を持たずして立ち入らない。(そもそも入らない)
・アウトドアに関するグッズは、安物を選ばず丈夫な物を選んでおく。
・明かりは大事
・火は生命線
・水は少しでも生き返る
・人の声は元気の源
・一人は危険、結婚もそういう事。
失った物は多いが、代えがたい経験。それに尽きる。